言葉の暴力によって相手を支配するモラハラが最近問題となっています。

モラハラは男女問わず起こる問題ですが、件数として多いのは「夫から妻へのモラハラ」です。

 

なぜ好きで結婚したはずの妻にそのような酷い仕打ちをするのか?

その原因は人によって違いますが、夫が育ってきた家庭環境にあることが多いようです。

モラハラ夫を生み出す4パターンの家庭環境

モラハラの原因となる4つの家庭環境

[1] 親の過干渉

過干渉とは、親が子どものすることに干渉しすぎてしまうことをいいます。

 

過干渉な親は、子どもの友達づきあいや進路選択、はては就職まで親の言うとおりにすることを強制します。
何もかも親が選んでしまうわけですから、自分で考え行動するという当たり前のことができなくなってしまいます。

 

そのくせ、子どもが失敗すると親は子どもを責めます。
すると子どもは自己肯定力を育むことができなくなります。

 

 

自己肯定力とは、「自分はここにいていい」「欠点があってもそれが自分」と自分を認めてあげるということです。これができない人は、常に「自分はここにいてもいいんだろうか」と不安に駆られます。

 

この不安な気持ちから、自分より弱い相手を見つけ(あるいは仕立て上げ)、モラハラをすることで、「俺はこいつよりはマシだ」と心を安定させようとする人もいます。

[2]親の過保護

過保護とは、すなわち親が子どもを肯定しすぎてしまうことです。

 

たとえば、

 

子どもが喧嘩して友達を傷つけたのに・・・
「相手の子がちょっかいをかけてきたんでしょ」「あなたは悪くない」

 

子どもを万引きをしたのに・・・
「お小遣いが足りなかったのね」「気づいてあげられなかった私が悪いわ」

 

 

このように、過保護な親は子どもをいつも肯定します。
明らかな子どもの失敗があっても、責任転嫁してぜったいに子どもを否定しません。

 

もちろん、親から肯定されることは子どもの自己肯定力を育むうえで大切なことですが、間違っていることは間違っていると叱ることも同じくらい大切です。

 

このような状態が続けば、子どもは「自分は正しい、ぜったいに悪くない」と自分中心に考えるようになります。
これはモラハラの典型的な思考パターンであり、そのままモラハラ夫へと変貌してしまうことが多いようです。

[3] 親が虐待をしている

虐待は、それが暴力的なものであれ精神的なものであれ、親が子どもを徹底的に裏切る行為であり許されることではありません。

 

一番に愛し肯定してくれるはずの親に裏切られた子どもは、当然ですが自分を上手く肯定するのが難しくなってしまいます。

 

親の過干渉の項目で、自己肯定力を育む機会がないまま育つとその不安感から自分より弱い立場の人間にモラハラ行為を働くことがあると説明しました。

 

それと同じように虐待された経験のある夫が、妻にモラハラ行為をすることで自分の心のバランスをとろうとすることがあるようです。

[4]モラハラが横行する家庭

父親が母親にモラハラを行っている家庭で育った場合、それが夫婦の姿なのだという間違った価値観が受け付けられ、自分が夫、もしくは父親になったときに同じことをしてしまうことがあります。

 

親が子どもにモラハラを行っている場合も同様です。
子どもはそれが当たり前だと思ってしまうので、友人や恋人、そして自分の妻にも同じことをしてしまうのです。

モラハラ夫に同情しすぎないように

モラハラ夫へ同情しすぎることは危険

 

モラハラの原因が家庭環境にあったと気付くと、同情心が湧いてくることがあります。
モラハラ夫自ら「俺は虐待されてきた」などと辛い思い出を披露してくることも多いです。

 

愛する人のつらい過去に同情してしまうのは、当たり前のことです。

 

しかし、だからといって「私が治してあげたい」「私だけは彼の味方でいなくちゃ」などと考えてしまうことは非常に危険です。

 

モラハラ夫があなたのそういった献身的な気持ちに答えてくれることはありません。
むしろ、その優しさにつけ込みモラハラ行為を加速させていくことがほとんどなのです。

 

 

よく考えてみてください。

家庭環境に恵まれなかったことは、モラハラ夫の責任ではなく、その点に関しては被害者といえます。
しかし、家庭環境に恵まれなかった全ての人がモラハラ加害者になっているわけではなりません。

 

そう、モラハラの加害者となる選択をしたのは、その人自身です。

 

 

厳しいことを言うようですが、どんな環境で育ったとしても、「辛い目にあったから他人を傷つけていい」なんてことは絶対にありません。

 

モラハラ夫に寄り添い更生を目指す道を選ぶならなおさら、そのことを理解しておきましょう。

あなたの家庭環境に問題があった場合

 

あなたの家庭に問題があったときは

モラハラ夫ではなく、被害者であるあなた自身の家庭に問題があったという場合も多いでしょう。

 

モラハラ加害者が育ちやすい家庭環境というのは、同時に被害者を生みやすい環境でもあります。

 

心理学的に、人は自分の親と似ている人を好きになる傾向があります。

絶対に自分の親みたいな人は選びたくない!と決意していても、無意識のうちに親と似た人を選んでしまうことも少なくありません。

ですので、モラハラが行われる家庭で育った方は無意識のうちにモラハラ気質の人をパートナーとして選んでしまうことが多いようです。

 

また、昔から理不尽な仕打ちを受けていたため忍耐力が他の人よりも強く、自分がモラハラされていると気付くのに遅れてしまうということもモラハラ被害者を生み出しやすい原因です。

 

ここまで読んで、大きなショックを受けた方もいると思います。

 

ですが、自分の中にある問題に気付くことができたなら、カウンセリングなどで対処することが可能です。

 

あなたの自尊心は、家庭環境やモラハラ夫によって大きく傷つけられてきました。

それはとても理不尽で許されることではありません。

 

あなたには他のたくさんの人と同じく、幸せになる権利があります。

信頼できるカウンセラーを見つけ、心のケアをしていきましょう。

 

モラハラ夫と更生を目指すにせよ、別れを選ぶにせよ、あなたの心を健やかに保つことがまず必要となります。

子どものためにモラハラ夫との離婚を諦めている方へ

子どものために離婚しない、それでいいの?

「片親になったら子どもが可哀想」
「子どもにとってはいい父親だから・・・」

 

そう考え、モラハラ夫と離婚せず耐え忍んでいる方は多いでしょう。

たしかに母子家庭で暮らすことは、経済的にも精神的にも辛いこともあるかもしれません。

 

しかし、あなたの自尊心が理不尽に傷つけられている今の環境と比べ、それは不幸なことでしょうか?

また、子どもにとって、自分の母親を理不尽に傷つける父親に養育されることは、本当に幸せなことでしょうか?

 

このページでお話してきたとおり、育ってきた家庭環境はモラハラ加害者、被害者を生み出す大きな要因となります。

 

それはつまり、モラハラ夫をそのままにしておくと、あなたの子どもが加害者や被害者になる可能性が高くなるということです。

 

離婚は確かに人生において大きな選択となります。

しかし、モラハラ夫と上手く付き合っていくことが難しい場合、けっしてネガティブな選択ではないことを覚えておいてください。

 

どんな家庭環境もモラハラをしていい免罪符にはならない

モラハラは許されない行為です

子どもに成長に、家庭環境は大きな影響を及ぼします。

モラハラ夫の家庭環境がとても辛いものであるケースも少なくありません。

 

しかし、だからといってあなたやあなたの子どもにモラハラをしていいわけがないのです。

 

モラハラ夫の家庭環境に原因があるとわかっても、或いは相手から自分は辛い家庭で育ってきたからつい酷いことをしてしまうと自白されても、あなたがその傷を癒やす義務はありません。

 

あなたがなにより癒やすべきは、あなたやあなたの子どもの心の傷です。

 

モラハラ夫と更生の道を選ぶ場合でも、同情しすぎることなく、あなた自身のケアを最優先にすることが大切です。

 

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