夫や彼氏からのモラハラに悩んでいませんか?
モラハラがどんなに辛くても、好きな相手。
できることなら別れたくないと思うもの。
結局のところ、モラハラは治るのか?
それとも、不治の病で治らないのか?
実際にモラハラ被害にあった筆者が、
経験談も交えて解説していきます。
目次
モラハラは治るのか治らないのか、そこが知りたい!
モラハラ加害者は、最初のうちはとてもいい人であることが多いです。
だからこそ、どんなに酷いモラハラ被害にあっても、
「元に戻ってくれるかもしれない」
「私が変わればこの人も元の優しい人に戻るかもしれない」
そう考えてしまい、なかなか別れを選択できないものです。
ですが実際のところ、「モラハラが治る可能性は極めて低い」というのが現実です。
モラハラは病気ではありません。
モラハラ加害者がモラハラをしてしまう原因はさまざまですが、親から適切な愛情を受けることができなかったり、そもそもモラハラが横行する家庭で育ったりなどの家庭環境から来ていることが多い傾向にあります。
つまり、モラハラ加害者自身の心の問題がモラハラを引き起こしているのです。
だから、あなたがどれだけモラハラ加害者に献身的に尽くしたとしても、モラハラを治すことはできません。
モラハラを治すためには、モラハラ加害者が自分の心の問題と向き合うことが第一条件です。
しかし・・・
自分の心の問題に向き合うことはとても辛く苦しいことです。
それができないからこそ、モラハラ加害者はモラハラを行います。
相手を奴隷のように扱うことで、自分は正しい、大丈夫だと思い込もうとします。
モラハラ加害者は傲慢で自分が常に正しいという態度であなたに危害を加えますが、自分の弱さを受け入れられないとても弱い存在なのです。
そのような相手に自分の心の問題と向き合うように促すのは難しく、だからこそモラハラを治すことは極めて困難なのです。
「たまに優しくしてくれるから」はモラハラ男の罠!
「でも、私の夫はたまに元に戻ってくれるから、頑張ればモラハラもきっと治るはず!」
そう思っていませんか?
モラハラ加害者はたまに、出会ったばかりのような優しい姿を取り戻すことがあります。
しかし、モラハラ加害者が優しい時期というのは、モラハラが治っている時期ということではありません。
モラハラ加害者が優しい時期をハネムーン期といいます。
この時期に優しくされた被害者は、
「やっぱり根はいい人なんだ・・・」
「きっとたまたま、機嫌が悪かったんだ」
そういう風に解釈しようとします。
そのほうが、気持ちが楽ですからね・・・。
でも、ハネムーン期に優しくするのは、むしろモラハラの一貫です。
ずっと酷い言葉を浴びせかけるだけでは被害者が逃げてしまうかもしれないから優しくして、支配を更に深めているのです。
モラハラ加害者の偽りの優しさに騙されないようにようにしてください。
モラハラを克服した私と夫の話
私は夫からモラハラ被害をうけていました。
今はなんとか克服し、子どもと三人で穏やかな生活を送っています。
たまにモラハラ的な言動が飛び出すこともありますが、ほとんどの場合は話し合いで解決できています。
なぜ夫のモラハラは治ったのか。
そのきっかけは、私が離婚を切り出したことです。
当時、私はモラハラについて学び、モラハラ被害者の集うコミュニティにも参加してしました。
そこでいろいろな人から話を聞き、モラハラを治すことがどれほど難しいかを身をもって知りました。
そして、ラハラ加害者と一緒にいることで子どもにまで悪影響があることも知ったのです。
将来、私の子どもまでモラハラ加害者になってしまったら・・・
或いは、モラハラ被害者になってしまったら・・・
私は母親として、それだけは絶対に避けたいと思ったのです。
モラハラや夫婦問題に強い弁護士さんに相談し、自分の両親にも伝えてから、夫に離婚の意思を伝えました。
夫の返事は「少し考えさせてくれ」でした。
それから夫は明らかに落ち込み、モラハラも止まりました。
私はさきほど説明したハネムーン期などの知識も持っていたので、少し気にかかりながらも準備を着々と進めていました。
一週間ほど経ってから夫は離婚届のサインをしてくれ、財産分与や養育費についても私の言うとおりに応じると言ってくれました。
正直、あまりにも上手く事が進むので、モラハラ夫との離婚を経験した人たちからモラハラ夫がどれだけ離婚に抵抗してきたかという壮絶な話を聞いてきた私としては拍子抜けなほどでした。
それから更に数日経ち、夫から「カウンセリングに言ってきた」という報告を受け、私はとても驚きました。
そして、夫は自分の家庭環境がとても悪かったこと、自分が私にしていることが、自分の父親が母親にしていることと同じだと気づいていたけどやめられなかったことを静かに語ってきました。そして、これからカウンセリングに通うので、息子と定期的に会うことは許してくれと頭を下げました。
夫のその姿をみて、私は一緒にモラハラを治す道を選んだのです。
結果として、最初に言ったように三人で穏やかに暮らしていますが、これは運が良かっただけだと思っています。
モラハラ加害者の中には、パフォーマンスとして反省したふりをして、相手が離婚を踏みとどまり、ほとぼりが覚めたらモラハラを再開する人も多いのです。
同じような状況で、結局離婚してしまったり、モラハラが更にひどくなって心を病んでしまったという方もいます。
私の決断はギャンブルみたいなものでした。
夫とカウンセラーさんの相性がよかったとか、夫のモラハラの原因である義両親が遠方に住んでいて接触がほとんどなかったとか、本当に幸運が重なっただけだと思っています。
モラハラが治る可能性はとても低いことを知っておこう
モラハラは治ることもありますが、その可能性はけして高くありません。
モラハラが治るための絶対条件は、本人が自分の心の問題に気付くこと。
それが出来ないのなら、モラハラは治ることはないのです。
モラハラ加害者に同情せず、冷静な目で、モラハラ加害者が問題に本当に向き合おうとしているか見極めましょう。