俺様が法律だ!と言わんばかりに好き勝手な言動を繰り返すモラハラ男。
まともな会話が成立しない人間の相手をするのは本当に疲れますよね。
- モラハラ男に弱点はあるのか?
- どのようにすれば上手く対処できるのか?
こちらのページでは、そんな疑問にお答えしていきます。
目次
モラハラ男には「オウム返し」が効果的ってホント?
モラハラ男の弱点、とネットで検索してみると、「モラハラ男の弱点はオウム返しだ」というページが多く出てくると思います。
これはたとえば、モラハラ男が「お前は無能だ、何も出来ない」といったら、「あなたこそ無能で、何も出来ない」と返すということです。
なぜオウム返しが効果的であるとされているのか。
それは、モラハラ男が被害者を攻撃するとき「自分のこと」を言う傾向にあるからです。
上記の例でいうと、「お前は無能だ、何もできない」と罵るモラハラ男は、心の奥底で「自分は無能かもしれない」「何もできないのかもしれない」と怯えているのです。
また、モラハラをする人は家庭環境に問題を抱えてるケースが多く、親にいつも言われていた言葉を被害者に言っているなんてケースもあるようです。
モラハラ男の暴言は、モラハラ男の心の弱さの現れ。
だからそこを突くオウム返しは有効、と言われているのです。
しかし、これは必ずしも効果的とはいえません。
「お前は誰からも必要とされない人間だ!」
「あなたこそ誰からも必要とされてないくせに!」
これでモラハラ男が「俺は間違ったことを言っているのかもしれない」と気づき反省する場合もありますが、相手の隠しているコンプレックスを暴いて突くわけですから、相手が激昂してしまう可能性も十分にあります。
効果があったという方もいるようですが、私個人としてはオススメできないかな、と思います。
ただ、モラハラ男の言っていることは自分のコンプレックスであるという知識は非常に有用です。
モラハラ男はあなたに悪いところがあるからではなく、自分に悪いところがあるから暴言を吐いているのです。
それを覚えておくと、モラハラ男のいうことを上手く受け流す助けになると思います。
モラハラ男に「モラハラ返し」は有効なのか
毒を以って毒を制すという言葉があるように、モラハラ男に対してモラハラで返すという対処をする方もいるようです。
私個人として、それはおすすめいたしません。
私自身がモラハラ被害者ですので、そうしたい気持ちは十分に理解できますし、実際にしたこともあります。
だからこそ、おすすめできないと思っているのです。
自分の夫がモラハラではないかと気づき、モラハラについて学んでいくうちに、今までされてきた仕打ちがどれほど理不尽だったのかわかりました。
そして私の中に「この人の悪行を世間に知らしめてやりたい」「どれだけ私に酷いことをしたのか思い知ってほしい」という気持ちがうまれたのです。
モラハラ夫は酷い言動を私に繰り返してきました。
だから、このように思ったことはいまでも当然だと思っています。
でも、そのような気持ちに任せてモラハラにモラハラで返すという対処を選ぶと、多くの場合状況を悪化させてしまいます。
私の場合、モラハラ返しを頻繁にしてしまっていた時期は常にイライラと攻撃的な気分で、他の人から「どうしたの?」と言われたり、子どもが不安定になったりし、このままでは私までモラハラ女になってしまうと気づきました。
だから私は自分のために、夫にモラハラ返しをすることをやめました。
[1]モラハラ男が夫・恋人であった場合
「復讐してやる」という気持ちを持ったまま夫や恋人と関係を続けていくのは幸せなことではありませんよね。
そう、モラハラ返しは誰よりもあなた自身を苦しめることになります。
また、子どもがいる場合は子どもをも苦しめることになってしまいます。
離婚するならなおさら、相手の恨みを買うことは得策ではありません。
「離婚するからなんでも言ってやる!」と考えている方も多いと思いますが、激昂したモラハラ男がストーカー化するというケースもあるのです。
また、調停を有利に進めるためにも、やはり自分が不利になる可能性のある言動は避けるべきです。
モラハラ男があなたの言動を記録し、あなたに落ち度があったとする可能性もあるからです。
[2]モラハラ男が職場関係や友人関係にある場合
モラハラが行われている場所に他者も存在している場合、たとえば職場や学校などにおいては、特に感情的に言い返さない方がよいでしょう。
あなたからすると「モラハラ返し」であっても客観的にみればあなたの行為も「モラハラ」になり、あなたと他者との関係が悪化することが考えられるからです。
それどころか、モラハラ男は外面が非常によいため、あなたが悪者に仕立てあげられる可能性が高くなります。
友人相手ならばひとりひとりへ説得も可能かもしれませんが、職場のようにさまざまな人がいる場ですべての人にモラハラへの理解を求めるのは難しいでしょう。
モラハラ男が気にする「世間体」を利用しよう
ここまで読んでくださったあなたは、
「オウム返し」も「モラハラ返し」もダメなら何がオススメなのよ?
と思われていることかと思います。
私のオススメは、「世間体」を利用することです。
モラハラ男は世間体を気にする傾向にあり、一見いかにも立派な人を演じることに長けています。
現在は最低なモラハラ旦那でも、付き合う前は本当にいい彼氏だったという方も多いでしょう。
彼らは、モラハラ被害者には偉そうに振る舞うものの、その高慢な態度の裏には自分で自分を肯定できない弱さが潜んでいます。
その弱さを認められないフラストレーションを、モラハラという形で発散しているのです。
だからモラハラ男は、その弱さをモラハラ被害者以外に知られることを恐れています。
そのため、第三者に立ち会ってもらうことで問題解決がスムーズになることがあります。
しかし、最初に書いたとおりモラハラ男は自分をまともな人間に見せることが天才的に上手く、第三者が言いくるめられてしまうことも少なくありません。
そこで、客観的な証拠を確保しておくことが大切です。
録音データやメール、日記など証拠集めをしっかり行っておきましょう。
このような証拠は、離婚のときにも役立ちます。
また、モラハラをまったく知らない方だと「ただの喧嘩」と誤解されやすいため、可能であればモラハラについて知ってもらいましょう。
今は芸能人夫婦がモラハラで離婚したというケースが増えてきているでの、そういった話題から入ると理解してもらいやすいかもしれません。
youtubeなどの動画サイトで「モラハラ」と検索してみるとモラハラに関する動画がいくつかヒットしますので、そういったものを見てもらうといいかもしれませんね。
モラハラ男への復讐に囚われないことが大切
モラハラは本当に理不尽な行為です。
モラハラ男の狡猾な言動によってモラハラ被害者にされてしまったあなたが自分がいかに理不尽な状況にあるのか理解したとき、どうしようもない怒りに襲われることでしょう。
ですが、そこで怒りに任せて行動すると状況を悪化させる恐れがあります。
あくまで理性的に冷静に対処することが、あなたの立場を守ることに繋がります。
度重なるモラハラ行為に心が疲弊すれば理性的な対応も難しくなりますから、一人で抱え込まず、相談のできる場所を作ることをオススメいたします。